「夢?」


 そ、と簡素に肯定を示す

 「子供ん時とかに憧れたもんとか、今後なりたいもんとか」

 ある?
 そう目の前の男は聞いてきた

 妙に眼が真剣だから可笑しくなって笑ってしまった

 「なんだよ、こっちは結構真剣に聞いてんのによ」

 「あんたがその手の話題を真剣に聞いてくること事態が笑えるのよ」
 そして笑った事に対してイジケている所も可笑しくてまた笑った
 そんなに可笑しいかと、ブツクサ言ってる男が面白くて
 しょうがないから答えてやらなくもないかと折れた

 「やっぱり小さい時はお嫁さんとかに憧れたりしたわね」
 「やっぱ!?」

 折れてやった途端に先程とは打って変わって嬉しそうに反応を返されて驚く
 なんだろ、この食い付きっぷりは

 「女の子ってみんなお嫁さんに憧れるんだな〜」
 などと宙を見ながら言う姿はとても嬉しそうにしているが
 生憎とそれが気持ち悪かった 

 「でさ、」

 かと思うと急にこちらに向き直って 
 また真剣な眼差しをしてくる

 「今もやっぱりお嫁さんになるのが夢?」

 


 「あんた、バカでしょ?」

 


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(10『夢』)2006/02/23・無印

呆気に取られてついついバカ呼ばわり
ディアッカさんには是非とも変な所で夢見がちであって欲しい
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