触りたいと訴える右手の手首を左手で掴んで制す。
 
 意味ない事だとは分かっている。

 抑えている左手だって自分の手だ。

 意思を共通していない、他人の手でなくては
 抑えているとはとてもじゃないが言えない。

 誘惑に負ければ誰もいないのを良い事に
 
 触れて

 触れて

 止まらなくなる。

 だからと言ってこの場から立ち去れない自分の情けなさに
 流石に落ち込む。

 全くこんなに自分が純だとは予想打にしていなかった。

 恨めしく思って見ると、自然と唇に目が行って焦る。

 自分から見てどおする!


 「何やってんの?」
 「なけなしの理性を総動員中…」
 「成る程ね」

 

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2006/04/17・種

サイに助けられるヘタレ
                     
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