ザフトの軍学校に志願して入った。
親父の反対を押し切り、俺が入れば全てが変わり、俺がいるだけ
で全て終わると信じていた自分の実力は首位でもなければ、2位
でもない。6位という位置だった。まして、2下の奴が自分より
上なのだ。
本当に気に喰わない。
だからほぼ毎日喧嘩沙汰を起こしていた。
相手は同期だったり、上級生だったり、下級生だったり、
とにかく自分に後々害となる相手以外となら誰でも良かった。
少しでも含んだ視線や言葉があれば力で見せしめたし、ストレス
発散にこちらから吹っ掛けもした。
その度に要らぬお世話な言葉を口にするのがアスランとニコルで、
それが余計苛立ちを増長させているとは気付きもしなかった。
この頃から自分よりも上にいる2人、特に首位にいるあのアスランを
引き摺り降ろしてやりたくてたまらなかった。
だが如何せん実力としては不利だから、力を持つ人間、上位の人間を味方
にして置く必要がある。
そこで眼をつけたのがイザークだった。
アスランに次いでる上、演習場での結果に毎度悔しがる奴の姿を見て
知っているからアスランをライバル視しているのは分かっている。
後はこちらから吹っ掛ければ望み通り暇潰しになる。
それに奴は興味あるモノ以外我関せずで付き合い易い。
本当に恰好の人物だ。
くくっと高ぶる感情から震える喉を殺し笑う。
とは言ってもイザークがアスランをそこまで嫌っている訳ではない事も
知っている。だからイザークでさえ少しも“お仲間”だとも、まして
“お友達”だなんて思わなかった。
それにそんなモノが欲しいんじゃない。
いけ好かない人間が引き摺り下ろされる姿を見たいだけ。
その時を想像しただけで喜びで身が震えた。
降ろした暁には自分が上がる。
それは他の奴等も同じ事だが…後は獲物を変えれて順々に降ろせばいい。
ザフトの軍学校にいた頃、
自分以外全て利用できるかそうでないかのモノでしかなかったあの時は
それだけが頭を支配し、自分を形成していた。
とにかく周りの全てが気に喰わず、娯楽求めてやりたいようにやった。
邪魔する人間がいれば、上で偉そうにしている奴等以外は叩きのめそうと
したし、そうした。
この時は自分は周りを気にしていない人間だとばかり思っていたのだが、
その逆だったのだと今なら判る。
「ホント何であんなに周りの事気にしてたんだろーねー、俺」
食堂の机に頬杖をつきながら溜息の如くそう吐き出した。
それを聞いた目の前の人物たちのこめかみが微かに動いたのに気付きながらも
素知らぬ顔をして食事を突付く。
一人が色つきのロイド眼鏡を中指で押し上げて大きく溜息を零した。
「今は気にしなさ過ぎだと思うんだけど?」
「あれ?何お前、魚の皮食えないの?」
「おまえ〜?あんた何様よ」
「だったら名前呼ばせてくれよ!」
「イ・ヤ!」
「…聞いてないし」
(無印・8/2)
こんな狡賢さが希望だった。
イザークに対してもかなり冷たいディ。
そんで、ニコルがいなくなってから段々認識が
変わってくる…っていう
本当このくらいが良かった。
そもそも怒った時に狡猾さが出るという設定
に無理があr…<殴
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