その男の中には闇がある。
一瞬でもそれを垣間見たら視線を逸らざるを得なかった。
見ていられない。
見たくもないし。見てはいけないそれ。
もしも彼の闇を見て魅せられて、そして飲み込まれたら
自分という世界が終わるだろう。
だから見てはいけない。
彼の者といてその闇に嵌った女達を幾人と見た。
だから知っている。闇に近づいてはいけない。
闇の中に飛び込んではいけない。
闇に飲み込まれたら終りと常に言い聞かせ、
一歩下がった所に境界線を張る。
影が見えそうになったらすぐに逃げた。
例え不審がられても苦しい言い訳を残して
その場から走りさるのだ。
それが最初の頃。
大分経った頃になると言葉や態度で逃げた。
それが巧みでなくても、態とらしくても。
見ない、考えない分逃げなくなったのだから以前よりは
マシだと思ってもらいたいものだと
勝手ながら思っていた。
彼の中には闇がある。
否、彼自身が闇だ。
末恐ろしい闇…
その闇が含んだ光を放つ時、きっと今までの世界が終わる。
愚かだったと気付いた頃には
既に逃げられなくなっていたのに
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「終焉くる」2006/10/31・パロ
黒いディシリーズ・ミリ視点、歪とは別物で。
金髪褐色肌に紫の瞳って魔力があると思う。
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