暗い食堂に影を背負った背中を見つけた

 最近そうだ
 いつも視界にこの人間がいる

 無意識に見つけてしまう

 音を起てないように近づいて、
 背中合わせにして座る

 きっと気付いているのだろうけど
 向こうから何もしてこないのは
 何も望んでいないからなのだろう

 それでも自分のエゴが勝って
 背中の温もりを求めて寄せる

 その一瞬相手が固まるのを背中越しに感じたけれど
 少しずつそれが緩んでいくのが判った


 以前キラがそうだった時は何もしてあげられなかった
 だからという訳じゃないし、
 この人にとってそれは有りがた迷惑なのかもしれないけれど



 抱え込まないで欲しい

 周りにはちゃんと仲間がいると知って欲しい

 

 この温もりで伝わって欲しかった


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(29『背中合わせて』)2006/02/20・無印 イザーク再会後

ミリィの中に生きるトールの思想→7『想い』
延長線上の話です。別物で読めますが…
3『雨やどり』に続きます。
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